整数1

「究極の一人芝居」を制作・上演するプロジェクト/カンパニー。

Last update 2022.4.15 since 2021.1.27 int1.kiwamari.org

現況

稽古と議論を進めている。

「パンくず」随時更新。

構成員

弓加 YUMiKA

文筆業・演者。高校時代より演劇を始め、主に作・演出。同時期から舞踊も学び、現在はポールダンスを主軸にジャズダンス・バレエ等も習う。平素は無名の文筆を生業とし、取材・執筆に勤しむ一方、文章術講師として後進への指導も。文章を書くための精進/舞台表現のための身体鍛錬のほかで時間を割く興味ある分野は、哲学/数理科学/外国語学習/賭博。

山本握微 Yamamoto Akubi

普通芸術派。劇団乾杯主宰。芸術及び諸文化を「実用と流通」の視点から再検査し、時折実践。劇団の最近作「エンサイクロペヂア 大怪訂再版」(出演:森嶌正紀/ティッシュの会)を以て究極の一人芝居を称しつつ、今回その大幅な更新を試みる。演劇以外の主な活動に、時に言語ゲームとも揶揄される現代アートの世界に言語のみで参入を試みる作品展「運動展」等。街頭紙芝居や連環画、盆踊りや広場舞、無尽や花会など、東アジアの民衆文化にも関心を寄せている。

経緯

2021年1月8日に山本握微が上記概要と募集要項を発表、これに弓加が応じ、改めて一連の名称を「整数1」として始動。

初演後「整数1」は解散し、作品は弓加ひとりに集約する。

あやとり会

表現の模索のため、「整数1」とは独立する形で、全ての人に開かれたワークショップ。

次回予定

2022年4月15日(水) 19:00より 「年森瑛「N/A」を読む」
巷間話題の小説年森瑛「N/A」(第127回文學界新人賞・文學界2022年5月号)を声に出して読みます。いちおう演劇に関係する集まりなので実践がてら声に出して読みますが、作品自体の鑑賞が主旨です(開催者も未読)。純粋読書会。なので、聞くだけのご参加や初めての方でもお気軽に
テキスト持参が望ましいですが、あやとり会で1冊用意しますので、基本これを回し読みします。文學界、書店では現在手に入りにくいのでお買い逃しの方もこの機会にどうぞ
読み方の方針(誰が何処を読むかなど)は当日開始前に決めます。それなりの時間で読み切れるかと思いますが、終了時間は不明です。途中退席可
感染対策のため、定員を5名までとします。要ご予約。メール int1[at]kiwamari.org 又は Twitter @elevator_p (受付担当:山本)までリプライやDMをお送りください
会場:もものこぶんこ [Google MAP] 大阪メトロ御堂筋線昭和町駅・谷町線文の里駅より徒歩数分。

開催履歴

2021年3月27日(土) 「気持ちを伴わない表現の試行と錯誤」
芸術表現、特に自らの身体を用いる演技やダンス等は、ある種の「気持ち」が求められます。勿論それは当然の話で、そもそも表現は何らかの「気持ち」の発露だと言えます。でも、もし芸術に強い気持ちが必須だとしたら、それはそれで表現の幅を狭めるような気もします。それにどんな人だって、気持ちが伴わない時もあるはず。
それでいて誰もが認める傑作を作りたい。この相反する状況を乗り越えるためには方法論に頼るより他はありません。ここで取り急ぎ採用するのは「効率化」と「全世界表現」。それは果たして如何なる方法か、様々な作品を読みながら実践していきます。
2021年5月15日(土) 「ブック・オン −全ての書名を読むー 新刊書店編」
2021年5月29日(土) 「ブック・オン −全ての書名を読むー 新刊書店編」追加開催
2021年6月6日(日) 「ブック・オン −全ての書名を読むー 新刊書店編」追々加開催
2021年6月12日(日) 「ブック・オン −全ての書名を読むー 新刊書店編」追々追加開催
究極を目指すにあたって、まずは何より、視野を広く持たねばなりません。興味のある分野だけでなく、そうでない分野も、全く知らない分野も。そのためには大きな書店や広い図書館に行くのが一番。そもそもこの世界にはどのような本があるのか、あり得るのか、まずはそれ自体を把握するために、全ての「書棚」を片っ端から例外なく、目を通していきます。言い替えれば、本という概念のスケールを一段上げて、書棚をページに、書名を本文に見立て、本屋や図書館それ自体を一冊の本と看做して読み切る、という次第。
第一弾は新刊書店編。大阪で一番大きな書店を開店から閉店まで、約10時間かけてくまなく回ります。今回ご参加にあっては、ただ単純に書店へ行くというその性質上、申込み等は不要です(更に言えば、この日じゃなくても、何処の書店でも)。ただし、商業施設での開催につき、ご参加にあっては最低一冊、本をご購入くださいますようお願い致します。
(経験上、10時間程度ですと計画的且つかなりのハイペースでないと回りきれませんのでご留意くださいませ。まあ一日で読み切る必要はないのですが)
2021年11月17日(水) 19:00より「古典・名作戯曲を読む」
2021年11月24日(水) 19:00より「古典・名作戯曲を読む」
2021年12月8日(水) 19:00より「シェイクスピア(の四代悲劇以外の何か)を読む」
タイトル通りです。古典・名作戯曲を読みましょう。久しぶりにせりふを声に出して読みたい方。教養として抑えておきたいけど一人で黙って戯曲を読むのは億劫な方。お気軽にご参加くださいませ。何をどう読むかは当日こちらで勝手に決めます。当日は18時50分から19時10分までに会場へお越し下さいませ
これまでに稽古で読んだもの。シェイクスピア「マクベス」、チェーホフ「ワーニャ伯父さん」、ブレヒト「アンティゴネ」「ガリレオの生涯」、岸田國士「命を弄ぶ男ふたり」、寺山修司「新毒丸」、唐十郎「ジャガーの眼」、三好十郎「殺意(ストリップショウ)」

あやとり会からのご挨拶

千里の道も百舌鳥の一歩から。愈々究極の一人芝居を目指して動き始めた我々ですが、まずは勉強と復習と実験。各種ワークショップ等を行う予定ですが、その営みは一人芝居の制作とは独立させて、一般の方も都度参加可能な公開型で行っていきます。

これを「あやとり会」と呼ぶことにしました。「(広義の)表現の模索」をイメージした時、フトあやとりを思い浮かべたからです。一本のひも(string)で宇宙を象るあやとりは、古来より世界中で遊ばれ、地域によって儀式や芸能にも関わり、19世紀以降は文化人類学や数学の研究対象にもなったようです。

なお「あやとり」を名乗る集まりをざっと検索すると、純粋あやとりサークル以外にも手話サークルや各種レクリエーションサークルも見つかりました。あやとり、を一つの象徴として広く捉える向きは多数あるようです。我々もあやとりにあやかり、時に協同しつつ、表現の本質を探っていきたいと思います。

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